介護の本書評「review-kaigo」 第201回〜

第272回「ムリをしないで親の認知症とつきあう方法」

リラックスして介護すれば認知症は軽くなる!

ムリしないで親の認知症とつきあう方法

ムリしないで親の認知症とつきあう方法神定 守

WAVE出版 2008-12-15


内容


認知症はよくある病気になりつつある。だが、認知症という病気にどう対応するか、どう向き合うかという知識は非常に不足しているのが現状だ。本書では、介護の専門医が『ムリしすぎない介護』のコツが紹介されている。

書評

2020年頃には認知症患者が、300万人を超えるとも言われている。にもかかわらず、家族は認知症を疑うような場面に遭遇してもなかなか病院への受診につながらないという現実もある。

これは認知症という診断がつくのを恐れていること、きちんとした治療法がないから諦めている、自分たち家族が我慢すれば良いと思っているなど、さまざまな理由があるだろう。
だが、認知症という病気やその周辺環境を正しく理解すれば、そんな想いにはならないはずだ。認知症はいい加減に看病する病気ではないが、共倒れするまで頑張る必要もない。メドが見えるからこそ「無理をしない介護」が実現できるのだ。

しかし、そうした事態に重要な立場を占める医療者は、患者の立場で物事を考えて話すことがある。患者の立場に立って発言することは間違ってはいないが、その結果、家族に難行苦行を強いることになってしまうことがある。しかしながら、家族がそのような厳しい状況に甘んずるのは意味のないことだ。認知症という病気を理解すれば、もっと肩の力を抜いて接することができるはずなのだから。楽をする必要はないが、肩の力を抜いて取り組めば良いのだと思う。

本書は、家族に認知症が出て、その対応に悩んでいる人たちに対する本当の手引き書としてもらうことを目指して執筆した、と筆者。認知症に関する解説書はたくさんあるが、認知症患者を抱える家族の立場に配慮した書籍は非常に少ない。そうした意味でも貴重な一冊だと言える。

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