介護の本書評「review-kaigo」 第201回〜

第270回「親と心を通わせて 介護ストレスを解消する方法」

介護の不安を解消し、後悔しないために!

親と心を通わせて 介護ストレスを解消する方法 (経営者新書)

親と心を通わせて 介護ストレスを解消する方法 (経営者新書)中村 祐介

幻冬舎 2016-09-02


内容


親の介護は、親が健康でいられるよう子は一生懸命介護する。だが、親はやがて衰え、いつかは最期の時を迎える。そのむなしさこそ、気力を失う一番の理由だ。本書では、そうならないように介護生活の根本的な改革方法を解説している。

書評

例え相手が親であっても介護生活は辛い……これは親の介護をする人の大半が抱く想いだ。介護は24時間365日休みがない。「介護離職」や「介護殺人」という悲劇の原因になってしまうのもうなずける。最初は「恩返し」や「安心して暮らせるお手伝いを」という良心も次第にストレスや不満をため込むようになってしまうのだ。

だが、筆者は理学療法士として2000人以上の高齢者や要介護者と接する活動をしてきた中で断言できるのは、親とのコミュニケーションの工夫次第で、介護者のストレスを大きく軽減することができるという。介護の厳しい状況を変えるには、親の生きがいや願いを引き出し、その実現に向けて一緒に前進することが必要。それが介護の苦痛を中和し、介護の時間を有意義な物に変える唯一の手段なのだ。

本書では、介護生活の根本的な改革に必要な「親の本音を引き出すテクニック」や「逆算のリハビリ」などをわかりやすく解説している。さらに、リハビリのあり方についても記されている。機能回復を踏まえた上での介護する人やされる人を幸せにする『真のリハビリテーション』が紹介されている。

介護は大変な重労働であることに間違いはない。だが、人を幸せにする可能性も備えている。筆者は、本書がひとりでも多くの人にその気づきを提供し、介護の不安を解消し、後悔をしない介護に取り組んで欲しい、そして介護ストレスの軽減に役立つことを願っている。

第271回「介護というお仕事」については、こちらへ。

関連サイト

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