介護の本書評「review-kaigo」 第201回〜

第267回「その介護離職、おまちなさい」

「ながら介護」で介護の不安を解消!

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その介護離職、おまちなさい (潮新書)樋口 恵子


内容


人生100年時代、大介護時代と呼ばれる現代社会を豊かに生きるための知恵とヒント、それは「ながら介護」や「トモニ介護」といったキーワードの中にある。自身も介護のために仕事を手放す経験を仕掛けた筆者が、死ぬまでに伝えたいことを語り尽くす。押し寄せる介護の不安を解消してくれる一冊。

書評

筆者自身、40歳台で介護離職の危機に陥った経験を持つ。当時、孤立無援の感覚を感じ、その経験が今回の書籍発刊に繋がったという。「仕事ができなくなるかも」という恐怖はいまだに忘れられないという。

現代社会では、時代の変化とともに「ワークライフバランス」や「イクメン」、「イクボス」がもてはやされ、「介護離職ゼロ作戦」の政策化、さまざまな法律の制定など、介護に対する風は一見追い風のように見える。だが、多くの働く人が親の介護に直面するのは、まさにこれからなのだ。本人はもちろんのこと、家族、地域、制度、企業、住民など、すべての人々に向けた応援歌、処方箋と考えながら本書をしたためた、と筆者。

特筆すべきは『ながら介護』のための10原則だ。介護が必要になるときに備えて、準備しておくべきことを10にまとめたものだ。とにかく、介護は事前の準備がすべて。いかに元気なうちに知識や知恵を仕入れて準備しておくかが、幸せな介護をする上では必須なのだ。

昨今、介護離職を防ぐことが、日本の超高齢化社会を解決する鍵であること、すべての人が志を果たしながら社会の一員となって働く、そして仕事と介護を両立する社会こそが、未来社会の走らであることが明らかになりつつある。本書は、苦労や喜びを分かち合いながら、希望のある人生100年時代を迎えるための道しるべかもしれない。

第268回「認知症の親と成年後見人」については、こちらへ。

関連サイト

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