介護の本書評「review-kaigo」 第201回〜

第263回「Q&A 日経記者に聞く 安心老後、危ない老後」

老後の危機は、すぐそこにあると実感。

Q&A 日経記者に聞く 安心老後、危ない老後

Q&A 日経記者に聞く 安心老後、危ない老後

後藤 直久
日本経済新聞出版社


内容


将来、高齢者は、生活のあらゆる面で不安やリスクに直面する機会が増えてくる。本書ではそれらを具体的に取り上げている。しかも、介護に関する50の質問に日経記者が回答するという構成になっており、非常に読みやすくなっている。

書評

20年後の日本は国民の3人に1人が65歳以上の高齢者になるという。そんな社会はちょっと想像ができない。ただ言えることは、公的年金などの仕組みを大幅に改正していかないと、制度そのものがもたない可能性が高いということ。現役世代2人で引退世代1人を支えることは到底不可能で、65歳以上でも元気に働ける人は公的年金をもらう側から支える側にいることが求められるだろう。生活保護などの社会福祉制度も、本当に必要な人に絞ったすくみに変えていかないともたないだろう。

このように社会や経済のあり方が大きな変革を求められる中で、高齢者の暮らしも不安やリスクが今以上に高まることが想定される。認知症や介護、相続、住まいの問題、さらには悪徳商法の餌食になる可能性も高まる。老後資金の確保が大きな関心を集めているが、老後資金が十分でも不安やリスクがゼロになるわけではないのが実際だ。

100%安心な老後を実現するのはかなり難しいかもしれないが、不安定な世の中だからこそ老後に直面する多くの課題に向き合うことが必要となる。

本書では、老後生活の疑問や不安、リスクを具体的に取り上げ、高齢者や家族がどう行動するのが最適なのかを示唆している。少しでも危険を避け、安心安全な老後に近づくためには必須の情報と言えるため、上記の予測や事柄を少しでも不安に感じた人は、年齢に関係なく今すぐに必読と言えるのかもしれない。

第264回「DIARY 母と庭の肖像」については、こちらへ。

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