介護の本書評「review-kaigo」 第201回〜

第249回「親の介護をする前に読む本」

介護初心者家族のための入門書

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親の介護をする前に読む本 (講談社現代新書)東田勉


内容


死ぬ直前まで元気に暮らしてコロリと逝く、そんな「ピンピンコロリ」を願っていても、そううまくいかないのが人生でもある。平均寿命と健康寿命の差である男性9年ちょっと、女性は12年ちょっともの間、介護を受ける可能性があることを頭に入れておく必要があるのだ。

書評

人間には、健康寿命というものがあるという。健康寿命とは、制限なく健康な日常生活を送ることができる期間を示している。2013年の日本人の健康寿命は、女性は74.21歳、男性71.19歳だという。平均寿命との差は、女性12.84年、男性9.6年もある。要するに平均してこの期間は、介護を受ける期間ということになる。日本人は「ピンピンコロリ」が美しい死に方と考える人が多いが、そう思ったようにはいかないと言うことが、この数字でも如実に表れている。

本書を読もうとするあなたは、介護する側が近いのか、それともされる側が近いのかは分からない。どちらにしてもこれだけの期間介護する可能性があることを頭に入れて人生を計画しておく必要があるということになる。

介護ライターとしてさまざまな介護の現場、さらには過程を見てきた筆者。その中で、介護は人の人生を良い方向にも、さらには悪い方向にも変えてしまうことを身をもって感じてきた。そして、何も準備しないで立ち向かえるほど、介護は甘くない。それを十二分に理解している人でも、「いつか身に降りかかるかもしれないが、今はイヤなことを考えたくないから後回しにしておこう」と考える人が多いことを憂いている。思考停止に陥ることが最も危険なのだ。

本書を読んで、思考停止に陥る人がひとりでも減ることを筆者は願っていると感じた。

第250回「親の入院・介護ですぐやること・考えること・お金のこと」については、こちらへ。

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