介護の本書評「review-kaigo」 第201回〜

第244回「認知症「ゆる介護」のすすめ」

在宅介護の「イライラ」を「ほっこり」に変える!

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認知症「ゆる介護」のすすめ: 在宅介護の“イライラ"を“ほっこり"に変える柳本 文貴


内容


介護職歴25年の脱力系ヘルパーが、「認知症は治らなくても機嫌は直る」、「便を憎んで人を憎まず」、「風呂嫌いには気持ちを先に温める」など、介護の現場によく登場する「困った人」との関わりが楽になる40の方法を伝授。

書評

筆者曰く「ふまじめと叱られるのを覚悟で、ゆるい介護の本を書きました」と。それだけ真面目に一生懸命やりすぎて、かえって煮詰まっている人が多いと感じているそうだ。ゆるくテキトーでいい、むしろ、ゆるくてテキトーなのがいい。そう考えて筆者は、本書の執筆にあたり3つのことを意識したそうだ。

ひとつ目は「力を抜く」こと。
これまで老健3年、認知症グループホーム4年、在宅7年のキャリアを持ち、認知症の方と付き合ってきたという。1000人以上の方とお付き合いする中でわかったことがあるという。それは認知症の方のケアに「正しい答え」は存在しないということ。

ふたつ目は、「やさしくするなんてムリ!」ということ。
多くの介護の本には「介護を受ける人の立場に立って尊厳を大事に、気持ちにより添って……」とあるけど、実際はムリ、だそう。頭ではそれが良いとわかっていても心が付いていかないという。だからこそ、「身近な人ほど優しくなれない」ことを認めるところからはじめて、ゆるゆると自分の気持ちに無理のない付き合い方を知っておくことが、結果的に長い付き合いになるという。

三つめは「予防や治療の話はナシ」ということ。
人がいつか死ぬように、その前にボケる時が来るのはごくごく当たり前のことだという。予防に取り組むことは悪いことではないが、あんまり頑張って必死にやることでもない。頑張った分、ボケた時のショックや受け入れにくさを大きくしてしまうだけだという。

認知症をやっつけるべき対象、憎むべき対象としてしまうと、ボケた人と付き合うのがツラくなってしまうそうだ。本書では、ちょっと困った人と、どう上手に、ある意味テキトーに関われるか、そして時に一緒に暮らせるかを紹介している。

第245回認知症介護「その関わり方、間違いです!」については、こちらへ。

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