介護の本書評「review-kaigo」 第201回〜

第243回「これならわかる スッキリ図解 障害者総合支援法」

複雑&難解な制度も図解でわかりやすい!

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これならわかる<スッキリ図解>障害者総合支援法遠山 真世 二本柳 覚 鈴木 裕介


内容


障がい者のためのサービスを定めた法律「障害者自立支援法」が、2012年6月に改正され「障害者総合支援法」となった。成り立ちをはじめとしたところから内容も非常に難解で複雑だといわれるこの法律。本書はこの制度を多くの図解と解説で分かりやすく解説している。

書評

日本最初の障害者関連法律は、1939年に制定された身体障害者福祉法である。以来、障害者に対する法律は増え続けている。それは、社会構造の変化や医療の発達などによって、新たな障がいや課題が生まれ続けていることの証左でもある。障害者に対する支援方針も、この数十年で大きく様変わりしているという。保護主義的な支援から脱施設化、地域高が声高に叫ばれるようになっている。しかしながら、それを支える制度は二転三転している。

法律が変わり、それに合わせて毎回制度が変わるということは、その制度の上に立つ障害者本人やその家族に負担となってのしかかってくる。しかしながら、世界トップクラスの平均寿命、医療の発達、障害に対する理解の広がりなどにより、障害はより身近なものへと変化しつつあるのも確かだと言える。

本書は障害福祉サービスの現場に立つ人々をはじめ、利用者本人はもちろんのこと、その家族、障害者を支援する企業や団体の人々、申請をサポートする士業、加えて福祉関連業界への就職をめざして勉強を重ねる学生など、制度の仕組みや利用方法を知りたい人なら広い範囲の人々にとって役立つ一冊となっている。自分たちの生活を預ける制度だからこそ、利用している人自身がその制度をきちんと理解していることは大切なことだと言える。

本書が一般の人にもわかりやすいように書かれているのは、まさにこの想いに則ったものだと言えるだろう。同時に、読む人が障害を考えるきっかけになれば幸いである。

第244回「認知症「ゆる介護」のすすめ」については、こちらへ。

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