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介護の本書評「review-kaigo」

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第230回 最強の介護職、最幸の介護術

人は自分らしく生きる権利がある!

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最強の介護職、最幸の介護術 -“燃える闘魂"介護士が教える大介護時代のケアのあり方- (ワニブックスPLUS新書)
山口 晃弘

内容

「介護職は最強のビジネスパーソンである」と断言する筆者。介護の現場で日々奮闘する筆者が、介護現場で起きたリアルで感動的なエピソードを例に取りながら「最強の介護職とは?」「最幸の介護術とは?」という究極の問いに答える。

書評

『燃える闘魂』介護士と称する筆者。介護職は、体力以外にコミュニケーション・スキル、マーケティングセンスなど、多様な能力を問われる仕事はないと語っている。そして、超高齢社会を迎え、多くの人が介護を必要とする「大介護時代」が到来している。その時代の重要な役割を担うのが介護職だという。日本を長生きできる価値のある国にできるかどうかは介護職の肩に掛かっているというのだ。

そのために奮闘する筆者は、介護は最高のエンターテイメントだと語っている。そのために介護という仕事に誇りを持てる環境を作ってきたという。だからこそ介護職は職業人として『最強』だと筆者は語る。そしてそのスキルである『介護術』は、他業種でのビジネススキルとして活用でき、さらに日本の未来にとって必要な力になると考えているという。加えて、超高齢社会ならぬ『超幸齢社会』を作りたい、そのためにも介護職という仕事の魅力を伝えていきたいと語っている。

本書では、介護の現場で起きた数々のエピソードが数多く紹介されている。これらの事例を通じて介護職が人の役に立てる仕事であるだけではなく、同時に自分自身が人間として成長できる仕事であることも分かってもらえるだろう、と語っている。

本書を通じて筆者は、介護職をめざす人、介護の仕事を誤解していたと気づいた人、介護職の人を自分の会社に採用しようと考える人が増えることを願っている。同時に、介護という仕事の本当の中身が、より多くの人に伝わることを願っている。

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