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介護の本書評「review-kaigo」

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第226回 私は父の成年後見人です

成年後見人制度の実際を一挙公開!

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マンガでわかる 私は父の成年後見人です
のん (著)青木 智恵子 (マンガ)

内容

普通の人がある日突然、成年後見人になったら?父が脳梗塞で倒れたのをきっかけに成年後見人になった筆者。それまではなんの関心もなかった成年後見人制度。いざ自分の人生に必要になった時、さまざまなことに気がついたという。本書は成年後見人制度や社会制度などに関心を持てるようになる一冊となっている。

書評

「せいねんこうけんにん=成年後見人」を知る人は少ないだろう。父が倒れ、急きょ成年後見人になった筆者。成年後見人として過ごす中で、今まで感じなかったことや、反対に分かったこともたくさんあったという。筆者が成年後見人に冠するセミナーに参加すると、参加者は一様に実体験が聞きたいという反応だったという。

本書では、実際の成年後見人の手続きを専門家ではない一般人の筆者が家族であるが故に行った際、どんなことが起こったか、という視点で、丁寧にわかりやすく解説されている。例えば、入院費用がすぐに必要だが、実際に親の通帳の場所を知っている子どもがどのぐらいいるだろうか?世の中にはどれほど本人じゃないと手続きできないことがあるのか?すぐに成年後見人にはなれるのか?どこで成年後見人は認定されるのか?成年後見人になると、どんなことをしなければならなくなるの?成年後見人の仕事は報酬があるの?……こうしたことの中で、一つでも興味が持てたり、知りたいともう内容があれば、ぜひとも本書を手にとって読んでみてもらいたい。

また、重い病気を抱える家族のことで悩んでいる人や高齢の両親が心配になってきた人も必読と言える。

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