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介護の本書評「review-kaigo」

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第217回 老後に破産する人、しない人

老後の生活に困らないよう、今できることがある。

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老後に破産する人、しない人 (中経出版)
中村 宏

内容

老後破産は現実になる!老後に破産しないために、知っておきたい「年金」「働き方」「資産運用」「住宅」「公的医療保険と生命保険」「介護」「相続と贈与」について解説。今からできる対策を具体的に解説している。

書評

自分の老後について考えたことがあるだろうか。もしも「老後にかかるお金の知識がなく、準備もしていない」「老後の年金のことをよくわかっていない」「60歳を過ぎても住宅ローンが残る」「公的医療保険についてほとんど知らない」など、どれかに当てはまるなら、今すぐ準備を始めるべき、とうたっている。老後について考えることを先延ばしにしていると、60歳を過ぎてから「老後破産」の状態になるというのだ。

「日本には年金制度や生活保護があるから大丈夫」なんて行っている人もいるが、筆者には信じられない話だという。今後の消費税増税や年金制度の不安を考慮すると、老後に3000万円以上の蓄えがあったとしても足りなくなる可能性があるという。「老後のお金のこと」を知っているかいないかで将来が180度変わるのだ。

本書では、幸せな老後を送るために必要なお金の知識を手に入れることができる。「年金」「働き方」「資産運用」「住宅」「医療と保険」「介護」「相続と贈与」などについて、必要な知識と対策、そしてウラ技を知ることができる。30歳代や40歳代でも、老後はもう始まっている。幸せな老後を手に入れるための準備をその段階から始めていないと、手に入れることができなモノになりつつあるというのだ。豊かな老後のために若い間にできることに気づき、考え、行動できる人間になるために、必要な一冊だと言えるかもしれない。

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