介護の本書評「review-kaigo」 第201回〜

第209回「親が倒れた!桜井さんちの場合」

介護する人とされる人、それぞれのさまざまな事情。

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親が倒れた! 桜井さんちの場合小林 裕美子


内容


突然倒れた父の介護は誰がする?息子?娘?年老いた母?太助になりたいけど目の前の生活で手一杯の子どもたち。なるべく子どもたちに迷惑を掛けないようにと奮闘する父と母。介護する側とされる側の気持ちや事情を細やかに描く。

書評

とある家族の父が倒れたところから始まる介護漫画。漫画を通じて介護のポイントや関係機関の紹介、その活用方法などを紹介しているのは、普通の介護を紹介する漫画とさほど変わらない。ポイントはこの作品執筆中に筆者自身の父が脳内血管障害で倒れ、半身不随になるなど、漫画の内容と似たストーリーを辿ったそうだ。そのせいか漫画の内容がとてもリアルでポイントを突いた内容に仕上がっているように感じた。

本書全般を通じて感じられるのは、介護とは最初は戸惑うことばかりだということ。だが、介護には「こうあらねばならない」という絶対的な正解はないということ。その時の家族の状態や校正によってベストな形を見つけていけば良いのだ。

特に筆者は。親が倒れたりして本人に指揮が混濁している場合、土壇場で配偶者や子どもがすべてを決めていくのは非常に難しい。だからこそ、親が倒れてしまった時に慌てないよう、あるいは介護する家族にとっても無理のない生活を送るため、地域の介護サービスを調べておいたり、もしもの時の要望や意見を聞いておいたりと、親が健康なうちにやっておけることはあるはず、という。

悲しんだり悔いたりするばかりでは何も解決しない。目の前の出来事を受け入れながら少しでも明るく過ごすことが、介護する人々に対する最大の支援でもあると感じた。

第210回「困った老人と上手につきあう方法」については、こちらへ。

関連サイト

  • おやろぐ
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