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介護の本書評「review-kaigo」

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第207回 後悔しない高齢者施設・住宅の選び方

高齢期の住まいの意外な盲点とは!?

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後悔しない高齢者施設・住宅の選び方
岡本 典子

内容

高齢期の住まいはさまざまなタイプや種類がある。介護付き有料老人ホーム、グループホーム、サービス付き高齢者向け住宅、シニア向け分譲マンション、特別養護老人ホームなどなど……。本書は高齢者がどこに住むのか、そしていくら掛かるのかをていねいに解説している。

書評

高齢化が急速に進む中、高齢者の住まいも多様化している。高齢になってもほとんどの人は住み慣れた自宅で最期を迎えたいと考えている。一方で、介護が必要な状態になった時は家族に迷惑を掛けたくない、子どもに介護をさせたくないという、際ほどとは相反する思いを抱えている。そうなると高齢者施設や高齢者住宅への住み替えという考えが生まれてくる。介護を受けて安心に暮らせる、身の丈に合った住み替え先を見つけることが重要になってくる。

だが、近年の高齢者施設は多種多様だ。有料老人ホームをはじめ、グループホーム、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)、シニア向け分譲マンション、ケアハウス、シルバーハウジング、特別養護漏示ホームなど、高齢期の住まいの選択肢は大きく広がっている。だが、その特徴や違いは非常に分かりにくく、自分も家族もどれが最も適切な施設なのか分からないという状況が生まれてきている。

本書はファイナンシャルプランナーでもある筆者が、これまで多くの高齢者に資金力に応じた終の棲家をアドバイスしてきた経験を生かし、人生の最後を自分らしく過ごせる住まいを見つける方法を紹介するガイドブックだ。各施設や住宅を網羅し、メリットやデメリットを整理した上で、費用の考え方や見学方法、退去のリスクなどがわかりやすく紹介されている。

高齢者施設や住宅の選択に悩んでいるなら、役に立つ一冊となるかもしれない。

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