介護の本書評「review-kaigo」 第201回〜

第205回「老後の真実」

老後を不安なく暮らすために専門家が集結!

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老後の真実―不安なく暮らすための新しい常識 (文春文庫)文藝春秋


内容


健康、老後資金、さらに終の棲家をどうするか。これからの不安に対応するための「新しい常識」を本書が紹介している。そのために集められた専門家は20名。さまざまなジャンルのプロが、知識を経験をもとに新しい常識を公開する。

書評

お金、健康、そして終の棲家をどうするのか。本書では、HEALTH(健康)、MONEY(お金)、HOUSE(家)、FOOD(食)、さらにはSEX(性)にいたるまで、専門家や経験者に執筆や対談を依頼している。専門家はこれはまでの常識やステレオタイプに囚われることなく、「新しい常識」を組み立ててくれている。

HEALTHにおいては、「年のせいで物忘れがひどいという誤解」を脳の活性化という視点から解説したり、「ほとんどのがんは遺伝しない」と言う新常識に対して、医学博士の資格を持つ教授が分かりやすくその理由を解説している。また、MONEYにおいては「投資より現金」という、老後の財テクを真っ向から否定するような新常識を披露。マンション投資は厳禁とか、金融機関の窓口には相談に行くな、マンション投資はするななど、何となく惹かれる話に対して、真っ向からその危うさを解説してくれている。特に「財産が少ないほど相続で揉める」というのは驚いた。財産があるよりもない方が揉めるなんて、客観的に見た普通の常識ではあり得ないからだ。

さらにHOUSEでは、「終の棲家選びの落とし穴」では、元気なうちに入居した際の「こんなはずではなかった」に注意することや、自宅を売却して老人ホームに入る際の後戻りできない覚悟の必要性など、庵となく選びがちな方向にもたくさんの危険や難しさが潜んでいることを明らかにしてくれている。そして対談では、上手な年の取り方や終の棲家を探したエピソードなどについて語られている。

本書を読めば、何となく常識だと思っていることが実は非常識なのだということをいたく思い知らされる。常に身も心もフラットにしてコトに向かわなければ、厳しい老後の時代は生き抜けないのかもしれない。

第206回「老後にいくら必要か」については、こちらへ。

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