介護の本書評「review-kaigo」 第101回〜

第200回「現役世代のための介護手帖」

現役世代の介護の「7つの心得」をわかりやすく解説。

4582855636

現役世代のための介護手帖-親も自分も大切にする7つの心得 (平凡社新書)おち とよこ


内容


忙しい現役世代の暮らしに「親の介護」は突然やってくる。その時、誰もが悩むのは、「自分の暮らし」「仕事」「暮らしと介護の両立」という3つ。本書は、そんな時に役立つ対処のノウハウ、介護サービスを賢く使うためのコツなど、共倒れを防いで、親も自分も大切にする「介護」の知恵が凝縮されている。

書評

本書は、「現役世代介護」を一足早く体験した筆者の経験や知っていて良かった、役立った情報が、コンパクトに読みやすくまとめられている。

現役世代の男性は、「親の介護は妻に任せて、男は仕事」と思っている人も多いかもしれないが、家族の変容や長寿と少子化がもたらす超高齢化社会は、そんな幻想を蹴散らしてくれる。当事者となると、仕事や私生活の維持のために思うように動けず、いつも後ろ髪引かれる想いを抱く場面が多くなるという。

現役世代は、先の見えない親の介護に、最初から最後まで専念できる人は少ない。だからこそ介護はプロと上手に協業しながら余力を残し、看取りの時は大切にすべきだ、と筆者。整備されつつある法的な権利や制度を勇気を持って活用し、親の旅立ちのひと時だけでもしっかりと傍らで見送るのが、社会的な豊かさに加え、平和という貴重な歴史的瞬間に生きることを許された我々子どもたちの使命ではないだろうか、と。そして、本書はその瞬間を創り出すために活用されることを筆者は望んでいる。主たる納税者である現役世代が、安心して「仕事と介護」を両立できない日本には明るい未来が来ることはない、と語る。

生老病死のことわりを恐れることなく、長寿を憂えることなく、現役世代が心安らかに暮らせる日が、一日も早くやってくることを望もう。

関連サイト

  • おやろぐ
  • あなたの会社専用の介護ポータルサイトを構築するサービス『KAIGOW(カイゴウ)』

スポンサーサイト

スポンサードリンク