介護の本書評「review-kaigo」 第101回〜

第197回「おひとりさまの遠距離介護けもの道」

離れて暮らす独身者が親の介護をするための必携書。

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マンガ おひとりさまの遠距離介護けもの道: ハハとムスメのバトルあるある
たけしま さよ


内容


親の面倒を見なければならない日がいつか来ることはわかってはいたけれど……。独身で漫画家の筆者に、父の死とともに訪れた母の介護の日々が訪れた。離れて暮らす親の介護について、まだ何一つ準備のない独身者は必読すべき書。

書評

とある独身漫画家の身にやってきた、父の死と母の介護。いつかは親の面倒を見る日がやってくると漫然と思っていたが、その日が突然やってくるとは想定もしていなかった、と筆者。地震や洪水は遭遇せずに済むことはあるが、親がいる限り追いや死には否応なくつき合わねばならない。にも関わらず、その瞬間になって『何でこんなことに?』と思ってしまうのはあまりにも間が抜けているのだが、そうなるのが親の問題だという。自らの親の姿を漫画にするのは苦しくて大変だったと語る筆者は、漫画内での母の姿を童女で表現している。

本書では、遠距離介護の始まりから、高齢者の家探し、同居することが本当に幸せなのか、親子だからこそできることとできないことがあることといった、実際にアクションする部分からメンタル部分まで説明されている。加えて、さらには介護保険や高額医療費制度などの法律に関する内容までもフォロー。「介護のことなんて考えたこともなかった」という人が、とりあえず介護に関する知識を広く浅く知るには、十分な内容がフォローされている。しかも漫画なので、難しい法律や社会福祉制度も少し理解しやすい。

死に想いを馳せるのは、生を振り返ること。介護について考えることを通じて親に対する感謝の気持ちが増していけば、介護される親も幸せな気持ちで最期を迎えられるのではないだろうか。

第198回「介護退職」については、こちらへ。

関連サイト

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