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介護の本書評「review-kaigo」

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第188回 最強の介護職、最幸の介護術

人は自分らしく生きる権利がある!

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最強の介護職、最幸の介護術 -“燃える闘魂"介護士が教える大介護時代のケアのあり方- (ワニブックスPLUS新書)
山口 晃弘

内容

筆者は「介護職は最強のビジネスパーソンである」と断言している。体力やコミュニケーション力はもちろんのこと、マーケティング力など、これほど多様な能力を問われる仕事は他にない、という。本書では感動的なエピソードとともに、「最強の介護職」「最幸の介護術」を追求する。

書評

超高齢化社会を迎え、多くの人が介護を必要とする時代が到来するのが確実な今、その重要な担い手である介護職こそが、これからの日本を長生きできる価値のある国にできるかどうかのカギを握っている、と筆者は語っている。介護職はそれだけ高いスキルを持った職業であるというのだ。介護術こそが最強のビジネススキルであり、日本の未来にとって必要な能力であるという。日本を「超幸齢化社会」にしたいというのが筆者の目指すところだという。

また、本書では介護の仕事の魅力についても存分に語られている。現在の介護職に関するイメージはあまり明るい者だとは言いにくい。重労働、低賃金、慢性的な人手不足、離職率の高い職業として毎年上位にランキングされ、就職難の時代であってもなり手は少ない。そんな状況下でも一生懸命介護にあたる職員がそこにいる。筆者は介護の仕事を「偉いですね」「大変ですね」と言われるのではなく、「凄いですね!」といわれる仕事にすることを目指している。

本書では筆者が介護の現場で遭遇したエピソードも紹介されている。介護をする人も、介護を将来受ける人も、その家族も役に立つ事例が紹介されている。本書を読めば、介護職の本当の姿を初回したいと奮闘する筆者の想いが伝わるかもしれない。

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