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介護の本書評「review-kaigo」

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第179回 親が死ぬまでにしたい55のこと 涙

55組の親子の珠玉の物語がここに。

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親が死ぬまでにしたい55のこと・涙 (アース・スターブックス)
親孝行実行委員会

内容

「親孝行バイブルを提案する」ことをコンセプトとする親孝行実行委員会による著書で話題を呼んだ「親が死ぬまでにしたい55のこと」の続編。今作では、親子関係だけに生まれる愛情についてのエピソードを紹介し、読者に今一度「親子の愛情」について考えてもらうことを目指した一冊。

書評

発刊後、数多くのエピソードがや感想が届いたという前著「親が死ぬまでにしたい55のこと」。本書は、多くの人からの前著の感想を見るうちに、親子関係だけに生まれる愛情についてもう一度考えることが必要だと感じたそうだ。

本書では、親子が紡いだ愛情あふれるエピソードを中心に、55のストーリーを収録している。これは言ってみれば55通りの親孝行の方法でもあるという。前著と合わせれば、110の親孝行の方法がまとめられていることになる。ひとつの親子には必ずひとつの物語がある。100組の親子がいれば、100編の物語がある。どれひとつとして同じ物語は存在しない。しかしながら、すべての物語の根底に流れているものは同じだ。それは「親が子に、子が親に抱く愛情」そのものだ。これは、夫婦や恋人、友人にはない、親子だけにある特別な感情だ、と筆者。それを見つめ直すことが親子の絆をさらに深める一歩となるという。

普段の日常生活では、ついつい親の愛情を忘れがちになる。「親を失ってはじめて親の愛がいかに深かったのかがわかった」という人も少なくないそうだ。筆者は、もう一度本書に目を通すことで、親孝行を通して親の愛について考えて欲しいと願っているそうだ。「親孝行なんて照れくさい」という人も多いだろう。でも、親がいないと親孝行はできない。まずは本書を読んで、あなたができるできる親孝行を始めてみよう。

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