介護の本書評「review-kaigo」 第101回〜

第159回「親の認知症が心配になったら読む本」

認知症の知識と対応ポイントを100紹介

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親の認知症が心配になったら読む本
小川 陽子 岡本 成通


内容


その「もの忘れ」は果たして認知症なのか、それとも単なるもの忘れなのか……。高齢の両親がいる人なら絶対に知っておきたい病気の知識と対応のポイントをわかりやすく解説してくれている一冊。認知症の発症を疑うところから中期、後期のはじめまでの介護の知恵が満載されている。

書評

89歳の父を持つノンフィクションライターが、自分の父を通じて学んだ介護の知恵や考え方をまとめた本。最初は、漫然とアルツハイマーだと思っていた父が,実は外傷性と脳血管性の混合認知症だと分かった時、目の前が開けたという。それ以来、心に寄り添う介護を実践して、父の表情も穏やかになったという。ここで筆者が感じたのは、「知らないことは怖いこと」だと言うこと。無理なく正しく理解手もらうことを目指して本書の執筆に取りかかったそうだ。

親子は生涯、慈しみ合う関係だけに、認知症の事実を受け入れがたく、介護への不安にさいなまれてしまうという。通常は認知症の親を受け入れ、平静に介護できるまで、何年もかかるのだという。だが、病気のタイプと適切な介護の方法を知れば、受け入れるのがとても楽になるという。介護する側が穏やかに明るくなれば、介護される側も穏やかに明るくなる。良い循環が始まり、新たな慈しみ合いがスタートするのだ。

本書は「おかしいな」と発症を疑うところから、認知症の中期、後期のはじめまでの介護の知恵が100紹介されている。本書を読めば、認知症が恐ろしい病気ではなく、人の心に育った誤解と偏見が恐ろしいのだということに気づくだろう。

第160回「離れて暮らす親に元気でいてもらう本」については、こちらへ。

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