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介護の本書評「review-kaigo」

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第158回 70歳すぎた親をささえる72の方法

一人でも、ここまででできる別居介護。

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70歳すぎた親をささえる72の方法
太田 差惠子

内容

親が70歳を過ぎると心配になってきます。仕事を続けながら、親の面倒をどうやってみていこうか……と。でも大丈夫。人の手を上手に借りることでそれが可能になるのが、現代の日本社会。親が喜び、あなたも楽になる、そんな離れて暮らす介護の知恵がたくさん収められている。

書評

核家族が一般的となり、高齢者世帯が増える一方の社会。「介護」が必要な状態ではなくても、年齢を重ねるごとに困りごとは日々発生しています。同居していれば家族内で解決できますが、離れて暮らしているとそれも難しい。

介護保険制度が誕生したことで、サービスメニューは充実してきた。そうしたサービスを探して契約し、利用するという習慣や情報が不足しているのも確か。特に心身機能が低下している人やタイミングでは、煩わしてく難しい作業なのかもしれない。しかも、サービス内容や供給量が自治体ごとに異なるため、別の自治体に住む家族がサポートするのもなかなか難しいのが現実だ。

本書では、問題解決の一助となるように、ちょっとした手伝いから、介護が必要になった時に使えるサービスまで、特徴がある物をピックアップ。同時に、介護貧乏にならないためのコツや、頑固な親との接し方についても、これまでの取材をもとにヒントが掲載されている。さらに、離れて暮らす親の介護と自分の仕事を両立する方法についても、いくつかのポイントが掲載されている。気がかりな部分から読み進めていける構成も助かる。

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