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介護の本書評「review-kaigo」

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第156回 「介護が必要かな」と思ったときに読む本

備えがあれば負担を軽くすることができる!

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「介護が必要かな」と思ったときにまず読む本
竹下 さくら

内容

介護は、多くの人が先延ばしにしてしまいがち。でも、いつまでも目をそらしたままにはできない。多くの場合、親の介護はある陽突然始まるのが常だから。しかし、使えるサービスをトコトン活用すれば、必ず負担は軽減できるのも介護なのだ。本書は、知れば絶対助かるお金と制度の知識を徹底解説してくれる。

書評

「もしも親が介護状態になったら」という話はとてもデリケートな問題だ。しかし、目をそらし続けることはできない。親の介護は突然始まるからだ。何も準備していないと、対抗に追われ、適切な判断ができなくなる。しかも、子ども時自身が身も心も参ってしまうだけでなく、親の介護についてより良い選択をする機会を逃してしまうケースも多いのだ。

認知症は早期に的確に判断して対応すれば、進行を遅らせることもできる病気なのだ。人格が変わるのは、病気のせいで本人が悪いわけではないのだ。こうしたことを子どもが理解しているだけで、その後の介護の大変さが代わっていたかもしれないというケースが数多くある。

本書では、介護とお金に焦点を当て、知っておくと助かる制度やお金の話をたくさん盛り込んでいる。介護の現状を紹介する章、介護にかかるお金の全体像を紹介する章、介護保険を使いこなすために知っておきたい知識を紹介する章、介護費用を工面するのに役立つ制度や保険制度を紹介する章、成年後見制度をはじめとした再審制度を紹介する章、困った時の問い合わせ先や対処方法について紹介する章に分かれている。親の介護を棚上げにせず、前向きになるための一助として読んでみてはいかがだろうか。

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