介護の本書評「review-kaigo」 第101回〜

第143回「長生きって迷惑ですか 介護制度の課題と試案」

今の日本の介護システムは崩壊する!?

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長生きって迷惑ですか―介護制度の課題と試案 (幻冬舎ルネッサンス新書 の-2-1)
野間 昭夫


内容


90年代後半から複数の高齢者介護の現場で働いてきた筆者。老人介護を見てみると、現場を知る筆者からすれば、現在国が進める介護制度には多くの問題点があるという。本書では、そんな現在の介護現場の問題点を紹介しつつ、どう変えれば日本の介護現場が有効に機能するのか、筆者が作成した試案を紹介し解説している。

書評

高齢化が進み、国の成熟化が進む中でさらに社会保障に予算をつぎ込むべきだ、と本書の筆者は論じている。筆者の老人介護に関する提言は、1.政府が目指す「施設介護から在宅介護への方向性」2.は反対。3.老健施設と特別養護老人ホームの分類をなくすべき。4.超高齢化社会の到来に伴い、老人福祉政策充実のために、社会保障関連予算を大幅に増やす必要がある。5.福祉国家を目指すために、国民も中負担を我慢する必要がある。福祉目的税実現には政府が具体的かつ丁寧な説明とそれを確実に実施することが必要。の5つ。

本書では、この考え方の根拠となる高齢者介護の現状を紹介し、この考え方に対する要望や意見を紹介している。福祉先進国家、スウェーデンにも留学経験がある高齢者介護に携わってきた医師である筆者は、本書で「今の日本の介護システムでは、誰も幸せになることはできない」と語っている。そんな「介護崩壊」とも言える現状の日本の介護制度に対して、筆者は本書を通じ、その打開策を提言している。

第144回「親の認知症が心配になったら読む本」については、こちらへ。

関連サイト

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