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介護の本書評「review-kaigo」

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第136回 青山流 がんばらない介護テクニック

在宅でも老老介護でもできる楽ちん&安心ワザが満載!

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青山流 がんばらない介護術
青山 幸広

内容

2011年に発売された「青山流 がんばらない介護術」の続編。本書ではDVDが付属され、文字だけではなく、動画でもその介護術を学ぶことができる。介護・介助される人が元気になる介護テクニックが提示されている。本書で介護が楽ちんで素晴らしいものになる!

書評

高齢化社会が進み、施設や介護保険制度は整備されつつある。だが、介護・介助される人が元気になる具体的な方法となると、ほとんど広まっていない。

筆者は介護を行う前に大切にしてほしいこととして、3つをあげている。1つめは「心の元気を引き出す」ということ。うれしい言葉、楽しくなる言葉、未来へ向けた言葉が必要だと。2つめは、あきらめずにやり続けること。繰り返せば、お互いが楽になれる瞬間が必ずやってくるという。3つめは、相手の立場になること。自分ならどうされたいか、どうありたいか。相手の立場になるということは自分のこととして考える、ということだ。自分が楽しめれば相手も楽しいはずなのだから。

世の中が機械に頼り、効率を求めた結果、経済最優先の概念からはじき出された高齢者を社会の片隅に追いやったと考えている。だが、そんな社会であってはならない、誰もが最後まで生き生きと自分らしく生きてもらいたい……筆者は本書にそんな想いを込めている。さらには、介護・介助を楽ちんにするテクニックがそれを実現するために役だってほしいと願っている。

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