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介護の本書評「review-kaigo」

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第124回 死ぬまで寝たきりにならない体をつくる!

ボケないためにこれだけは守る「暮らしのポイント」

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朝夕15分 死ぬまで寝たきりにならない体をつくる!
宮田 重樹

内容

日本人は世界トップレベルの長寿国家であることは、多くの人が知っている。本来長生きできることは喜ばしいことであるはずなのに、必ずしもそう捉えられていないのが日本の現実だ。本書は、「老後も寝たきりになりたくない」「老後は自立した生活を送りたい」と願う人が、その願いを実現するための方法が書かれている。

書評

長生きすることを喜ばしいと感じない国。高齢者自身が、むしろありがた迷惑のようにすら感じている事が少なくないという。これは不幸なことである。この理由は、長生きできたとしても健康に生きられなければ、家族をはじめとした多くの人に迷惑を掛けてしまうし、自分も辛い思いをすると考えているから。

本書では、老いを受け入れるとともに、「健康寿命」を延ばしていくことが必要であると語っている。「健康寿命」とは日常的に介護を必要としないで、自立した生活ができる生存期間のことだ。そこで「老後も寝たきりになりたくない」「老後は自立した生活を送りたい」と願う人のために、何種類かの軽い運動を主体とした、生活全般の介護予防・寝たきり予防のノウハウを公開している。その運動も、著者の医師としての知識や経験で培った「介護予防」のノウハウが詰め込まれており、どれも本当に簡単で、今すぐ取り組めるものばかりとなっている。

多くの高齢者は始める前から「自分には無理だ」と諦めてしまうケースがとても多いという。できるところから少しずつ取り組んでみてはいかがだろうか。

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