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介護の本書評「review-kaigo」

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第120回 実録!介護のオシゴト3

難しい介護本にはオサラバ!マンガで学ぼう!

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実録!介護のオシゴト 3 楽しいデイサービス&オドロキ訪問介護 (akita essay collection)
國廣 幸亜

内容

介護福祉士の資格を持つ漫画家がデイサービスと訪問介護の最前線で大奮闘する様子を自らマンガにして紹介する本書も第3巻が登場。表紙の帯には自らも実母を介護中のジャズシンガー・綾戸智恵絶賛!とある。本書ではお年寄りの壮絶パワーに爆笑したり、身の上話に思わずほろりとするなど、介護には笑いや感動もあることを教えてくれる。

書評

マンガで介護の現場を伝えるという本書。介護の仕事は大変でハードな仕事だと聞くが、本書を読むと必ずしもそういった面だけではないことがわかる。笑いあり、涙あり。介護される側の人も人間で感情があり、積み重ねてきた人生がある。まさに介護の現場は、『喜怒哀楽が凝縮された現場』なのだ。
本書の特徴はやはりマンガで伝えることだろう。マンガだからこそ細かな表情や様子、感情がリアルに伝わる。

ヘルパーさん自身の「ヘルパーって映画のエンドロールに小さく名前が載るような存在なんじゃないかな」という言葉も、マンガで見るととてもリアルで胸に響いたような気がする。

3巻は特に訪問介護の話が多く、そもそも利用者宅に入っていくということが、いかに大変なものと向き合うことになるのか……といった、身につまされるような話もマンガならなんとなく読めてしまう。やはりマンガの力は偉大だと感じる。しかも、ほとんどのエピソードが4ページ程度にまとまっているので、時間がない時にどこからでも読むことができるのもいい。

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