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介護の本書評「review-kaigo」

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第108回 カイゴッチ38の心得

壮絶かつ爆笑。毎日が人生初体験!

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カイゴッチ 38の心得 燃え尽きない介護生活のために
藤野 ともね コンパスポイント

内容

2006年から介護を行う筆者の介護生活が描かれている。毎日とんでもないことばかりが起こり、それが現在も継続中という筆者が目指す介護スタイルは『頑張らない介護』。そうしないと続かないという実態があるのだ。本書では、楽しみながら介護をする方法、楽に介護する方法が掲載されている。不謹慎というなかれ。これがゴールの見えない介護を続ける最大のテクニックなのかもしれない。

書評

高齢化社会の真っ只中で、多くの人が何らかのかたちで介護に関わることになる時代がやってきた。介護はとてもストレスがたまり、マジメな人ほど燃え尽き症候群になったり、うつ病を発症したりするのだそうだ。

そこで大切なのがバランス感覚だという。つまり、四六時中介護のことを考えていると、自分の生活どころか介護すらできなくなってしまうというのだ。ジムで運動したり、演劇やテレビで大笑いしたり、好きな趣味に没頭したり。そうした息抜きが予想以上にストレスを解消してくれるという。本書では、介護サービスでまかなえることはどんどん介護サービスに任せ、プロのヘルパーにどんどん助けを求め、ケアマネジャーにどんどん相談することを推奨している。それがいつ終わるともわからない介護を続けるための方法なのだ。

本書では、あえて介護人を『カイゴッチ』と呼び、いい年齢になっても“毎日が初体験”という介護生活を少しでもエンジョイし、自分にあったバランスの取り方を見るける方法をはじめ、少しでも楽に介護を続ける方法がまとめられている。

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