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介護の本書評「review-kaigo」

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第104回 実践 カイテキ介護

マンガでわかりやすく、元気で前向きになれる。

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実践 カイテキ介護──小学生にもできる!
長瀬 教子

内容

社会的にも個人レベルでも、介護に対して多くの関心が集まり、「老老介護」「介護離職」「介護うつ」といった問題が山積し、書くメディアでも大々的に取り上げられている。介護は大変というの事実だが、介護に対する正しい知識を持ち、前向きに立ち向かえば介護はもっと楽に、そして楽しくできるという。その秘訣がマンガで紹介されている。

書評

要介護人口が500万人を超えるといわれる日本。いつかは親の介護をやらなければいけないという人々に、筆者は「これ以上くらい気持ちにならないで欲しい」という想いを込めてこの本を出版したという。介護保険の書くサービスを上手に使いこなし、介護のプロとタッグを組み、介護生活に取り組めば、きっと介護生活は豊かになると筆者は確信しているという。

本書の筆者は、漫画家として活動した後、介護施設の介護職に転身しと特別養護老人ホームやデイサービスで15年間、老人介護の経験を積んできたという。また、「高齢者アート」にも積極的に取り組み、高齢になってもできる本格アートの開発に心血を注いでいるという。現在は、そうして開発された「プランティングフラワー」の普及に取り組んでいる。活動の中で、「創る」という行為が人々に大きな力を与えることを実感したという。

“高齢期を豊かに、充実したものにしたい”、“お年寄りの顔を輝かせたい”という思いで活動を続ける筆者のバイタリティには感心させられる。介護の方法やポイントをマンガでわかりやすく解説されている本書は、まさに介護ビギナー必携の一冊かもしれない。

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