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介護の本書評「review-kaigo」

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第81回 青山式楽ワザ介護入門

介護にだって、心と体に優しい介護があるんです。

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家庭に笑顔をとりもどす!Q&A青山式楽ワザ介護入門
青山 幸広

内容

介護士の筆者が、たくさんの人と関わり楽しみながら生まれてきた、介護を行う上での「答え」がこの本には詰まっている。介護には「これが正解」「こうすべきだ」という法則やルールめいたものは一切無いと言い切る筆者。介護で悩んでいることがある、気になることがある人は、「つらい」と思う前に、この本で答えを探してみてほしい。

書評

「100人いたら100通りの介護がある」が信条の筆者は介護士を経て、現在は介護アドバイザーとして全国の介護施設を飛び回る日々だという。

介護施設はたくさん作られ、介護職に就く人も増えてきたが、まだ発展途上なのは否めない。そこで大事なのは、頑張りすぎないで楽しく介護することだという。介護している人が大変そうに介護していると、介護される人にまで影響する。介護する側の人にこそ、友達とおしゃべりしたり、趣味を楽しんだりと、自分の時間をきっちり作って“自分リハビリ”をすることがとても大切なことなのだという。

本書は、筆者が在宅介護をする人々によく聞かれることをQ&A形式でまとめられている。その答えは、筆者一人で考えたり答えを見つけたのではなく、多くの人が何度も挑戦して工夫を重ねる中で生まれてきたものだという。そこにはコミュニケーションが生まれ、それが色々な可能性に繋がるというのだ。

この本を読んでひとつでも実践することで、もしかしたら新しい介護のヒントが一つ生まれるかもしれない。そしてそれを共有すれば、在宅介護がまた一歩進歩するかもしれない。実践して共有する、介護はまだまだ発展途上の分野で、これから進歩していくのだと感じた。

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