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介護の本書評「review-kaigo」

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第68回 認知症なんでも相談室

家族が認知症になった時に役立つ本。

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認知症なんでも相談室―認知症の人への対応がよくわかるQ&Aブック
三宅 貴夫

内容

認知症の人への対応がケース別にQ&A形式で68も解説されている。この通りのことが、そのまんま実際に起こることはないかもしれないが、十分参考になることは間違いない。相談、受診の方法から徘徊や排泄、入浴などの対応方法まで、分かりやすく具体的に解説されている。

書評

認知症という言葉は誰もが耳にするようになった日本。「年を取ると全員が認知症になるのではないか」と心配している高齢者が増えているという。しかも最近は、若年性認知症が取り上げられる機会も増えている。また、家族内に認知症の人がいて介護に明け暮れる人も増えている。

だが、その多くが認知症の介護は初めてで十分な情報もないままに、手探りで介護している状況の人も多い。また、「認知症になりたくない」と脳トレに励みながら認知症予防に明け暮れる人もいる。日本中で見られるこうした状況から言えることは、「認知症に関するさまざまな事柄についての関心が非常に高まっている」ということだ。

本書では、認知症について多面的で正しい知識を身につけてもらいたいという筆者の思いが込められている。実際に介護中の方も、近い将来に介護する(される)可能性がある方にも読めるように分かりやすい内容に仕上がっている。さらに、どの質問から読み始めても理解できるのも、使う側にとっては嬉しい配慮だ。

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