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介護の本書評「review-kaigo」

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第61回 介護の値段

介護にはお金がかかる!孤独死、老老介護が深刻化する!

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介護の値段 老後を生き抜くコスト
結城 康博

内容

民主党による政権交代が実現したことで、介護保険サービスが良くなると期待している人も多いかもしれない。だが、不安要素も数多くある。本書では、老後、寝たきりや病気になったら、どのぐらいのお金がかかるのか、どこまで公的保険制度に頼れるのか。本書はそんなテーマに「お金」という側面から切り込んでいる。

書評

ケアマネジャーの仕事を6年間務め、その後衣装や介護の現場を研究しているという筆者。実際に介護を利用する立場になった時、知識が無ければ金銭面やサービス利用面でかなりの苦労をすることになるという。また、同時に「想像以上にお金がかかる」ことは間違いないという。確かに我々もそれは理解しているつもりだが、筆者は、本当に理解されているかというと「NO」だという。

政権交代が実現したことによって、介護政策は前進した部分と後退した部分があるという。さまざまなしがらみや法律によって縛られている医療制度と同様の力の入れ具合で取り組めば、介護制度は通達などを変更するだけでより有用なサービスに変化させられる部分が大きいという。

国民一人ひとりは、安定した老後を送るために、ある程度の負担を覚悟すべきだと筆者。だからこそ、民主党政権が政治を司るものとして、正しい情報を国民に開示し、国民に説明するべきだと筆者は語っている。

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