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介護の本書評「review-kaigo」

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第55回 私のがんばらない介護生活

介護を続ける自信と勇気の源がここにある。

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私のがんばらない介護生活
「私のがんばらない介護生活」出版委員会

内容

2002年、大人用おむつメーカー『アテント』がはじめて提唱したのが「がんばらない介護」だった。「介護はがんばって当然」という時代に、業界も介護者にも大きなインパクトを与えたという。本書は、介護者から送られてきた「がんばらない」体験談を紹介した読売新聞の「私のがんばらない介護生活」の連載記事をまとめたものだ。

書評

家族の介護をするとき、自分自身の生活を犠牲にして、すべての時間や費用や労力をつぎ込んで介護する。大切な人であればあるほど、あなたは無理をして介護をしようとしないだろうか。だが、今一度考えてみて欲しい。それは本当に幸せな介護と言えるのだろうか……。

そんな疑問から生まれたのが「がんばらない介護生活」だという。「がんばらない」というのは、単に「手を抜く」「自分勝手に楽をする」というということではない。子育てとは違い、何十年続くか全くわからない介護だからこそ、肩の力を抜いて、余計なストレスを溜めずに、ずっと愛情を持って世話してあげる方法が求められるのだ。

本書の、介護者たちからの投書を読んでいると、介護をしはじめるときに思い出すべきポイント、介護をしているならな毎日の行動の中で少しだけ意識すべき事が、見えてくるだろう。これらは、介護を続けていく自信と勇気をあなたの心に与えてくれるに違いない。

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