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介護の本書評「review-kaigo」

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第52回 笑う介護。

「笑い」のパワーが介護のツライ日々を変えた。

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笑う介護。 (sasaeru文庫)
松本 ぷりっつ 岡崎 杏里

内容

「介護や看病は、年齢とは無関係のようだ。」介護者や看病人を抱えた家族はその日から機能までとは全く違う生活を強いられるという。

そんな中で多くの人に助けてもらいながら発見するのが、「笑い」だという。本書では、筆者が介護の中で出会った笑いのエピソードをわかりやすい文章と漫画で綴られている。

書評

介護や看病は決してドラマのような美しいシーンばかりではないという。時には、あまりの過酷さにその場から逃げ出してしまうこともあったそうだ。この気持ちは実際に経験した人にしかわからない、と筆者は語る。

だが、そんな厳しくてツライ日常も、「笑い」があるから毎日が少しだけ楽しくなり、介護や看病をするパワーがまた沸いてきたという。本書では、そんな介護や看病の日々の中で、思わず笑ってしまったエピソードを楽しい文章と漫画で紹介している。かなり重い内容も軽い文体とカワイイタッチの漫画で表現されていると、何となく気軽に読めてしまうから不思議だ。

実用度は低いかもしれないが、大変な日々の中で、「笑い」にフォーカスすることで、少しでも介護を楽しもうという姿勢は非常に参考になると思う。

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