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介護の本書評「review-kaigo」

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第44回 中村寿美子の介護相談室

35の基礎知識と60のQ&Aで、必ず“我が家”に該当するヒントが見つかる!

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中村寿美子の介護相談室―35の基礎知識と60のQ&Aでわかる介護“わが家の場合”
中村 寿美子

内容

情報を集めて分析し、その中から選択して契約するのが介護保険の特徴である。本書では、介護保険の基礎知識をわかりやすく解説してくれている。さらにうれしいのは、読者個々の家族の場合はどうすればよいのかをQ&A形式で説明している。最適なサービスを選ぶ基準を与えてくれる。

書評

多くの人が「老い」や「終末期」について考えたくないと日頃から思っているだろう。そして、自分だけはずっと元気でぽっくり死ぬという理想像を描いていることが多い。でも現実は違う。誰かに必ず世話になる。65歳になると介護保険証が送られてくる。送られてきた人はもちろん、送られてくる両親がいる子どもにも読んで欲しいと筆者。

あてがいのサービスではなくて、本当に必要なサービスを上手に利用することが、介護を乗り切る一番の切り札だという。そのためには情報が必要だ。それも通り一遍の情報は当然だが、最も渇望するのは「じゃあ我が家では、どれが必要なのか?」という部分だ。本書は、数多くのQ&Aという形でそのニーズに応えてくれている。今後、介護保険のお世話になる可能性のある人やその子どもなど、介護のある生活を比較的近くに感じている人に読んでもらいたい一冊だと言えるだろう。

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