つらくって、ときどき幸せ?介護ライフ。
ママは認知症てもお姫様
トオジョオ ミホ
内容
女手ひとつで子供を育ててきた母が、ある日突然認知症に。躁鬱病になったり、介護と仕事の両立に悩んだりしながらも、母を介護する大変な日々はもちろん、その中で、少しずつ広がってきた“幸せな気持ち”が、コミックでわかりやすく楽しく描かれている。
書評
本書執筆のきっかけは、子育て中の編集者が「介護と子育ては似ている」と感じたところから始まったという。それ感じるのは、子育ても介護も10年ほど前と取り巻く状況はほとんど変化していないという。
実際に母の介護と漫画家というハードワークを両立させてきた筆者。本書では、介護を通じて幸せを感じることが出来るようになったという筆者の「介護への取り組み方」や「介護に対する考え方」がわかりやすく漫画で解説されている。
介護のテクニックや使える制度など、いわゆる“使える本”という位置づけではないが、それ以前の“介護に日々向き合う心構え”を教えてくれるのが本書だと思う。今後介護にかかわる可能性がある人に読んでもらいたい一冊。