自宅まで看護師が来てくれる訪問看護。
在宅での介護を行う際、親の病状が不安定だとなかなか安心できません。こうしたときは、看護師などが自宅まで訪れ、体調管理や医療的な処置を行う訪問看護を利用してみましょう。
介護予防サービスでは「介護予防訪問看護」として、1割負担(一定以上の所得があるなど、条件に該当する人は2割または3割負担)で利用できます。利用にあたっては、主治医の指示が必要です。必要だと判断されたら、地域包括支援センターに相談しましょう。
介護保険と医療保険の訪問看護の利用

介護予防訪問看護の個人負担額の目安(通常時間内:8〜18時) ※自己負担割合が1割の方
内容 | 利用時間 | 個人負担額 |
---|---|---|
訪問看護ステーション によるサービス | ~20分 | 303円/回 |
~30分 | 451円/回 | |
30~60分 | 794円/回 | |
60~90分 | 1,090円/回 | |
病院・診療所 によるサービス | ~20分 | 256円/回 |
~30分 | 382円/回 | |
30~60分 | 553円/回 | |
60~90分 | 814円/回 |
※すべての要介護度共通。料金はすべて1回あたりのもの。交通費、おむつ代などは別途必要。
※上記の個人負担額は2024年6月からのもの。
※早朝(6~8時)、夜間(18~22時)の場合は、自己負担額は上記金額の1.25倍、深夜(22~6時)の場合は1.5倍になります。
※その他、緊急時訪問看護や長時間訪問看護を利用するなど特別な場合は、個人負担額が増額されます。
通院が困難なときに便利な訪問診療。
体調面などから通院することが難しかったり、自宅で療養したい場合に頼りとなるのが、医師が定期的に自宅へ訪れ、診療や健康管理を行ってくれる訪問診療です。
訪問診療は、基本的に医療保険の扱いでサービスを受けることになりますが、医師、薬剤師、管理栄養士などが、病状を良くするための管理や指導を行なうことについては、「介護予防居宅療養管理指導」として介護保険のサービスとなります。利用にあたっては、主治医や地域包括支援センターに相談しましょう。
在宅療養支援診療所は、その名の通り在宅での療養をサポートするための医療機関です。通常の訪問診療より少し料金が高いものの、24時間体制で往診や訪問看護などを行ってくれます。
介護予防居宅療養管理指導の個人負担額の目安 ※自己負担割合が1割の方
指導を行う人 | 利用限度 | 個人負担額 |
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病院・診療所の薬剤師 | 月2回 | 566円/回 |
薬局の薬剤師 | 月4回 | 518円/回 |
管理栄養士 | 月2回 | 545円/回 |
※すべての要介護度共通。個人負担額はすべて1回あたりのもの。
※上記の個人負担額は2024年6月からのもの。
訪問歯科で、歯の治療や入れ歯調整も。
歯科まで通院するのが困難なとき、歯科医が自宅まで訪れて歯の治療や入れ歯の調整など行ってくれるのが訪問歯科です。
訪問診療は、基本的に医療保険の扱いでサービスを受けることになりますが、口腔ケアについては、「介護予防居宅療養管理指導」として介護保険のサービスとなります。利用にあたっては、主治医や地域包括支援センターに相談しましょう。
介護予防居宅療養管理指導(口腔ケア)の個人負担額の目安 ※自己負担割合が1割の方
指導を行う人 | 利用限度 | 個人負担額 |
---|---|---|
医師 | 月2回 | 515円/回 |
歯科医師 | 月2回 | 517円/回 |
歯科衛生士 | 月4回 | 362円/回 |
※すべての要介護度共通。個人負担額はすべて1回あたりのもの。
※上記の個人負担額は2024年6月からのもの。