在宅介護が難しくなったら、入居サービスを検討しよう。
心身の状況や家族の事情などから、在宅での介護が困難になった場合は介護施設への入居サービスを検討することになります。
ケアマネジャーや市町村の介護保険課、地域包括支援センターなどに相談してみましょう。
入居サービスを選ぶ際のポイント。
大切な親が、これからの人生を送る入居先を選ぶには、大切なチェックポイントがいくつかあります。しっかりと比較検討を行い、親もあなた自身も満足できるものを選びましょう。
入居サービスを選ぶときのポイント
費用は まかなえるか? | 入居金や毎月の生活費がいくらぐらいかかるのか、それは親の預貯金や年金収入などでまかなえるのか、家族の金銭的援助がいるのかなど、しっかりと資金計画を立て、経済的に無理のない入居サービスを選ぶ。 |
どこまで 介護してくれるのか? | 介護施設によって「お世話」の内容は実にさまざま。病気になったら、寝たきりになったら、認知症が進んだらなど、「どういう状態のときには、何をしてもらえるのか?」を具体的に確認する。 |
施設の ルールはどうか? | 入居サービスを利用する場合、何らかの形で共同生活を行うことになるので、その施設に親がなじめるかどうかは重要。1年間、1カ月、1日の予定や施設内でのルールを確認し、親のライフスタイルや生活に合いそうかどうか検討する。 |
その他の チェックポイント |
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施設を見学するときのポイント。
入居サービスを選ぶ際には、できるだけ現地に足を運んで見学を行いましょう。パンフレットやWebサイトから得られる情報だけではわからないことが多いものです。介護施設を見学する際にも大切なポイントがあるので、以下にまとめておきます。
介護施設を見学するときのポイント
設備だけでなく 雰囲気を確認する | 施設の設備やスタッフの言葉だけでなく、スタッフと入居者の関係性や、入居者同士の関係性なども注意深くチェックして、親がそこに溶け込めそうかどうかを自分のなかでシミュレーションする。 |
見学は 誰かと一緒に行く | 一人で行くと、案内してくれるスタッフとの応対だけで精一杯になり、肝心なところを見落としがち。家族や友人と一緒に行くと、自分だけでは気づかなかったことを発見してくれることが多い。見学の際は、ちゃんとアポをとってから行くこと。 |
複数の施設を 見学する | いくつかの施設を見学することで、それぞれのサービス内容や雰囲気などを比較検討することができる。また、新設の有料老人ホームなどでまだ完成していない場合は、同系列の施設を見学すると具体的なイメージをつかみやすい。 |
ある程度 絞り込んだ段階で 親を連れて行く | 体調や病状などにもよるが、入居先をある程度絞り込んだら現地に親を連れて行き、自分が付き添って一緒に見学をする。親の緊張を解き、安心して入居させるのに有効。 |
契約書・重要事項説明書を 受け取る | 施設に関心が持てたら、契約書をもらって帰り、じっくりと読み込んで細かな条件などを理解することが大切。 |