まずは在宅か施設入居かを決めよう。
退院後に、住み慣れた自宅で暮らさせるのか(在宅)、それとも施設に入居させるのかは大きな選択です。在宅介護の場合、家族にかかる負荷はどうしても大きくなるもの。
親自身の希望や心身の状況、家族だけでどこまでの介護ができるか、金銭的な余裕があるかなど、一時の感情だけでなく総合的に判断したいものです。
家族の役割分担を決めよう。
介護、なかでも在宅介護を行っていく上で大切なのは、家族同士で助け合うこと。誰かに負担がかかりすぎると、遅かれ早かれ問題が起きてくるものです。
遠くに離れて暮らしている者は、近くに住んで普段親の面倒を見る兄弟姉妹に対しては、金銭的な援助をするなど、「みんなで親の面倒を見る」という姿勢を貫くよう気をつけましょう。
親が介護をしぶったときの説得方法。
高齢者の場合「誰かの世話になるなんて……」という抵抗感が強く、特に第三者による介護を嫌う人が少なくありません。いくら話してもなかなか聞き入れてもらえない場合は、医療ソーシャルワーカーやかかりつけ病院の主治医などに説得をお願いするのも一つの方法です。いわゆる「先生」の言うことに耳を傾けやすいのは、多くの高齢者に共通する傾向です。