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介護日記・二人の父の雑記帳

 

【第42回】タクさん入院(2006年8月26日)

〜誤嚥性肺炎のタクさん(入院含む)【認知症末期】


昨日(8/25)朝、タクさんは救急病院から特養に戻りましたが、その後も37度台の発熱で食べられる状態ではなくベッドで寝ていると自宅に戻った私に特養のナースから連絡が入りました。
このままでは衰弱してしまうし誤嚥性肺炎も放っておけないと、ナースの勧めで近くの老人病院を午後受診することになり、特養の車でタクさんと共に病院入り、検査後入院となりました。

担当医の話では、しばらくは抗生物質などの点滴のみで様子を見て、治癒の傾向が見られたら徐々に食事となるようで、最低2週間の入院は必要とのこと。
状態によっては1カ月とか、それ以上の可能性もあるかもしれないとのことでした。

私が心配している認知症の進行の可能性、寝たきりになる可能性、場合によっては死に至る可能性があることも告げられました。
延命措置についても家族と相談しておいてほしいとのことでした。

父のベッドは6人部屋の窓際で大きな桜の木とセミの鳴き声がよく聞こえてきます。
病院に着いてから目を覚ました父に、「病院に入院したんだよ。悪いところを早く治して元気になってまた歌を歌おうね」と、父にわかるように何度か繰り返し話すと、わかったかどうか?頷いていました。

父はキョロキョロ目だけを動かして「あれは何だ??ここはどこなんだ??」と、普段よりはむしろ大きな声でしゃべりました。
心電図を取る時も「う〜!痛いじゃないか!!」と力強く言っていました。
腕からの点滴は抜いてしまうかもしれないので、足からの点滴になり、針を刺す時にも「何をしてるんだ!!痛いっ!!」とはっきりした声で怒っていました。
痰の吸引は大変嫌がり、私は父の払おうとする手を押さえていましたが「ダメだ!ダメだ!!止めろ!!」と、辛そうでした。
普段はとても小さな声でしか話さないのに、自分に危機が及びそうなことには無意識にも大きな声が出るようで、まだ少しは元気が残っているようです。

ネットで調べると誤嚥性肺炎は楽観視できないもので、治りにくいものであることがわかり、他の様々な厄介なことに繋がる可能性があって、私は今までこの病気を甘く見ていたことに気付きました。

特養に通っての食事介助でも、父にたくさん食べて体力を付けて元気になってもらいたかったので、次々に食べさせたりしていました。
食事に1時間半以上かかるので、父が疲れないうちに食べてもらいたかったので、せっせとスプーンを口に運んでしまうことがありました。
飲み物と一緒に飲み込ませるのも、あまり良い方法ではなかったようです。
本当にじっくりと付き合ってあげなくてはいけないのですね。

私は今まで、母、父、義父の入院や施設入所を何度体験してきたことでしょう。
その度に何度となく医師との面談をしたり、過去の病歴、家族関係を聞かれたことでしょう。
特にここ数年は数多く、数えられないほどになりました。

母は短命だったので別ですが、親が長生きすることって何だろう?と思います。
私が年老いたとき、誰が看てくれるんだろう?
息子も夫も(先に死ぬかもしれないし)当てにできないし、当てにしたくもない。
私が父を看ているように、私を本気で看てくれる人はいないでしょう。

父は妻(私の母)が入院中から亡くなるまで、献身的に尽くしていました。
私もその時一生懸命だったけれど、父はそれ以上でした。
私はそれが忘れられない…。

(続く)

 

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