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介護の本書評「review-kaigo」

 

【第9回】老親介護は今よりずっとラクになる!

 

「がんばらない介護がよい介護」なのだ!

 

老親介護は今よりずっとラクになる!―心も家計も救われる65の知恵
野原 すみれ
情報センター出版局
1998-10

※左の画像または上記の書名クリックで購入ページへ。
 

【評】

見出しには「日常介護でうま〜く手を抜く」「身内も他人もトコトン協力させる」など、刺激的な言葉が並ぶ本書。だが、中身は「抱え込まずに協力を依頼しましょう」など、案外当たり前のことが並ぶ。だが、気づかぬうちに思考停止に陥るのが介護の恐ろしさ、と筆者は語っているのかもしれない。

だが、この本のノウハウをすべて実践しても、それで万事が解決するほど老親介護は単純ではないことも認めている。介護は「戦い」であり、完全な消耗戦、そしてほとんどの場合、要介護者はその厳しさを感じることなく、介護者が二人分の厳しさを抱えつつ戦っていることが多い。そんな厳しい戦いの一服の清涼剤となるのは「笑い」。

本書では、老親と筆者が織りなす日常の滑稽なやりとりが散りばめられていて、思わず笑みがこぼれてしまう。そう、介護に最も必要なのは、精神的なストレスを解消するための受け皿なのだ。

【内容】 

介護で行き詰まったり、疲労困憊したとき、今の日本では逃げ場がないのが事実、と筆者。実用書はどれも「要介護者のため」を思ったものであふれ、「介護で得た幸せ」や「介護体験による成長」のような美談を集めた本ばかり……。そんな日本に一石を投じる「介護者のための介護の本」。

 

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