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介護の本書評「review-kaigo」

 

【第3回】おばあちゃんが、ぼけた。

 

人間は、ぼけるもの。ならば、おそれずに学んでしまえ!

 

おばあちゃんが、ぼけた。 (よりみちパン!セ 25)
村瀬 孝生 理論社
2007-02

※左の画像または上記の書名クリックで購入ページへ。

【評】

筆者が接してきた多くの認知症の老人たち。誰もが悪気なく周囲の人々を困らせるなかで、いつしか「介護を受ける人中心」から、「介護をする人中心」となってしまった介護の現状を、面白おかしく描いている。
「認知症は、人の脳や人生のありようからだけで生まれるのではなく、施設や社会での冷遇など、社会の対応がトリガーとなって、引き起こされるものなのだ」と語る筆者。「ボケ」ても一生懸命生きる老人たちの滑稽で切ない姿が、独特の淡々としながらも生き生きとした文章で描かれている。
「認知症の老人の前では、ヘルパーだって無力だ。だって理屈なんて通らないんだから。でも、介護する側も無力であることを自覚すれば、素直に振り回されることができるのだ」と筆者は語る。そして、それは悪いことではないのだ、とも。
本書は、ボケを通じて、生命の神秘や人生の深さに触れられる一冊だ。

【内容】 

筆者が、特別養護老人ホームと宅老所で働くなかで見てきた、さまざまな出来事や老人たちの姿を描く。所々に出てくる、ボケた老人と暮らす中から編み出した筆者の“知恵”は、“机上の知識”とは違って、役に立つとともに読み物としても本当に面白い。

 

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